矯正治療で迷った時は参考にしてみてください
矯正歯科と口腔外科との違い
虫歯の治療のために住んでいる地域で歯医者を探した際に、診療科目に「矯正歯科」と「口腔外科」と記載されているときには、双方にどのような違いがあるのかを疑問に思う人もいるかもしれません。
矯正歯科は、歯並びを整えて噛み合わせを良くするための歯科治療で、矯正装置を用いて正しい位置に歯やあごの骨の力を利用してゆっくりと時間をかけて動かしていきます。
子供の場合では学校の歯科検診で「噛み合わせの不具合」を指摘されることで見つかるケースも多くあります。
一方、口腔外科は、口腔やあご、顔面の異常などによっておこる疾患に対応しており、顎関節症や口の中にできた良性腫瘍、口内炎や埋伏歯のなどのより、専門的な治療を行うことになります。
身近なところでいえば、親知らずの抜歯も生え方によってはこちらにて抜歯することになります。
お口の中のトラブルに見舞われた際には、まずは、お近くの歯科医院を受診して診察してもらって適切な判断を受けることが大切です。
顎関節症の治療は矯正歯科か口腔外科のどちらになるのか
口を開けた時に痛みを感じたり、顎の関節が「カックンカックン」と音がする場合や自分が思うように食べ物を咀嚼することができない時には「顎関節症」を疑って方がよいでしょう。
顎関節症の原因には、就寝中の食いしばりや噛み合わせの不具合、精神的なストレスが考えられます。
治療の際には歯科医院を受診することとなりますが、人によっては矯正歯科と口腔外科のどちらにしようかを迷われる人もいるかもしれません。
一般的に治療には口腔外科の受診がおすすめですが、噛み合わせが原因の場合には矯正歯科でも対応することができます。
どちらの歯科医院でも「スプリント療法」というマウスピースを装着する治療法が用いられます。
就寝時にマウスピースを装着することで、食いしばりを防止したり、歯や顎関節にかかる負担を軽減させることができます。
顎の痛みを感じた際には早めに受診するようにしましょう。
症状を放置していると口が開かなくなることもありますので注意が必要です。